【納入事例・オフィス移転】JTOWER LINK STATION
つながりを育む職場環境へ刷新
インフラシェアリング事業を牽引する株式会社JTOWERが、2022年7月に東京本社を移転し、新たなオフィスが開設されました。
コンセプトは「JTOWER LINK STATION」。”社内外のつながりを深める交流の拠点へ”という思いが込められています。
今回のプロジェクトでは、人員拡充と社内交流活性化のために、ABW(Activity Based Working)を導入し、多様なワークスペースとコミュニケーションを促進する独自の空間を実現しました。
インターオフィスでは設計・施工・施設ロゴデザインを担当し、オフィス家具にはインターオフィスのサブスクリプションサービスであるfittingboxを採用いただいております。
■5つのエリアでつながる新しい働き方
新しいオフィスでは、フロア全体を次の5つの専用エリアで構成し、ABWの働き方を促進する環境を整えました。
・「CO-WORK」:交流に特化したエリア
・「FOCUS」:ソロワークに特化したエリア
・「LABO」:機器検証を行うエリア
・「MEETING」:社内外の会議を行うエリア
・「CIRCUIT」:これらのエリアをつなぐ周遊通路
これらのエリア設計は、オフィスが大通り沿いのガラス張りのビル3Fに位置していることを考慮し、都市のスピード感を近くに感じられる点を空間の要素として取り込んでいます。
外景が気になり執務に適さない窓際のエリアは、移動や交流の通路として活用しました。
特徴的な家具配置によって、クイックな打合せや部署の垣根を超えた交流が促されます。
社員同士の気軽な交流を促すためにパントリーやファミレスブースを設置し、自然素材を用いて上質なカフェのような空間に。
同エリアのチェアは、Vitra(ヴィトラ)のSOFTSHELL SIDE CHAIR(ソフトシェル サイド チェア)を採用。柔らかなクッションにより、とても快適性の高い座り心地で人気です。
幅広の執務席や個人ブースを設置し、落ち着いたカラーで構成しました。
互いのエリアの果たすべき役割とムードを純度高く保つために、同じ執務空間でも意義を明確に区別しました。
また、エリア間移動では必ずCIRCUITを通る計画とし、移動のたびにマインドセットを促進させる狙いがあります。
「MEETING」は、コーポレーションアイデンティティ表現のため、事業の先進性、スピード感を感じられるデザインとしました。
通路に設置してあるのはKnoll (ノル)のDIAMOND CHAIR(ダイアモンドチェア)。
ミッドセンチュリーモダンなデザインが空間によくマッチしています。
■fittingboxを採用した理由
オフィス家具のサブスクリプションサービスであるfittingboxの採用に至った理由をお伺いしました。
1.プロジェクト予算の効率的活用
移転計画を進める上で、プロジェクト予算を効果的に活用することは課題でした。そんな中、ご提案いただいたデザイン案をぜひ実現したいという思いから、家具はサブスクリプションで調達することに決めました。初期費用を抑え予算を効果的に分配しながらも、当初のデザイン案を叶えることができました。
2.柔軟性と適応性
今回ABWを導入したことで、作業内容やニーズに合わせてレイアウトや環境を調整することも今後増えるでしょう。fittingboxなら働き方の変化にフレキシブルに対応できると考えました。
3.トータルソリューションの提供
設計・施工などをfittingboxの運営会社、インターオフィスに担当いただいたので、移転の計画段階から実施、家具の提案まで一貫してお任せすることができ、プロジェクトの遂行もスムーズに行えると思いました。
■プロジェクトを通して
近年、在宅勤務の選択が一般的になりつつある中、JTOWERの新しいオフィスは単なる作業スペースを超え、社内外のつながりを深める場所としての存在価値を高めることを目指しました。
オフィスは、誰にとっても満遍なく居心地の良い環境とするのではなく、そのデザインを特徴づけ、そこで起こる空間体験の質を向上させることで、社員が集まる場所としての価値を確立できると考えます。
今後も、オフィスの様々な作業スタイルやコミュニケーションスタイルに対応できる環境を提案し、生産性向上と企業文化の発展に貢献していきたいと思います。