福岡発ベンチャーが選んだ「持たない」オフィスづくり ─ 成長のスピードに合わせながらも誇りを持てる空間に
福岡を拠点に、日本全国の中小企業へ向けてマーケティング部門の自立支援を展開する株式会社サイバーリレーションズ。2023年1月、代表の岩下 航大氏が知人と起業してわずか3年あまりで「福岡を代表する企業100選」に選出されるなど、目覚ましい成長を遂げています。最先端の技術を活用したシステム開発にも積極的に取り組んでおり、直近ではAIエージェント搭載の経営管理ツール「Mieru AI」をリリースされました。
同社は2024年4月の法人化を機に、本格的なオフィス移転を実施しました。そこで選んだのはfittingboxのサブスクリプションサービスを活用した空間づくりでした。岩下氏の言葉から、ベンチャー企業ならではのオフィス選びと、空間に込めた想いを紐解いていきます。

地元・福岡から全国へ。本質的なマーケティング支援を目指して
サイバーリレーションズのミッションは、「お客様の本当に伝えたい価値を見つけ出し、それを必要とする人にしっかりと届けること」。 岩下氏は、ナレッジやスキルに制約のある、多くの中小企業のマーケティング部門が自立できるように支援しています。
「素晴らしい商品やサービス、理念をお持ちでも伝わっていないが故に苦戦している企業様を数多く見てきました。」
AI活用やDX推進など、新しいことにも挑戦を続けること。それは顧客のビジネスの本質を理解し、魅力を最大限に引き出すためでもあります。その真摯な姿勢が評価され、「福岡を代表する企業100選」の選出にも繋がりました。
拠点を東京ではなく、地元である福岡・博多に置いたのには、ベンチャーならではの熱い理由があります。
「お客様は日本全国にいらっしゃるので、福岡で起業したことのハンディはまったく感じていません。むしろ、ご飯が美味しくて、街がおしゃれで便利。住宅費も安く、自然も近いという魅力があります」と岩下氏は語ります。地元のフェスに協賛するなど、地域を応援したいという強い思いが根底にあります。サービスを通じて、地元・福岡で誰もが知る有名な会社にしていきたいという目標を掲げています。
「かっこよくしたい」「家具選びは面倒」 ─ 移転の手間と、オフィスに求める誇り
同社のスタートは、4名ほどで入居したシェアオフィスでした。 しかし、順調にメンバーが増え、同じシェアオフィス内の大型の部屋に移ると急激に賃料が跳ね上がり、経営への影響も出始めました。そこで急きょ、現在のオフィスに移転する決断を下しました。
移転にあたり、大きな課題として立ち塞がったのが「家具」でした。岩下氏は当時の心境を率直に振り返ります。
「家具をいちいち選ぶのはとても面倒で、誰かにやってほしいと思っていました。でも、自分たちが働く場所なので、それなりにかっこいいオフィスにはしたかったし、誇りは持ちたかったんです」
岩下氏にとって、オフィスの環境づくりは「かっこいい車に乗りたい」という感覚に近いといいます。洗練されたオフィスであることは、お客様やスタッフ関係者に好評で、社会的認知や企業としての信頼感の向上に直結するからです。
デザインとコストのジレンマを解消した「fittingbox」
全国の顧客と頻繁にオンラインミーティングを行う同社にとって、周囲の音を遮断できるテレフォンブースは絶対に必要な設備でした。しかし、デザインを意識しない「ただの箱」のようなブースは、こだわりのオフィスには置きたくなかったといいます。
そんな中で見つけたのが、高いデザイン性を誇る防音ブース「Framery」でした。「これならオフィスに置きたい」と問い合わせたことが、思わぬ解決策を引き寄せました。
「Frameryの問い合わせをした際、オフィス家具もサブスクリプションで一括してお願いできると知ったのが一番の決め手でした。買い取りだと初期コストが高すぎて、僕らのようなベンチャー企業には負担が大きいです。サブスクで導入できることが非常に大きなメリットでした」

わずか2週間での完成。ベンチャーの成長を止めないスピード感
「面倒なことが嫌い」と語る岩下氏にとって、家具選びからレイアウト、配送、設置までをすべて一任できる点は大きな魅力でした。レイアウトを伝えるとすぐに現場調査が行われ、打ち合わせからわずか2週間で納品が完了しました。
「対応が非常にスピーディーで、安心してお任せできました。移転後のオフィスは広く、デザインもかっこよくなり、大変快適に執務できています。家具をすべてサブスクになったことで、シェアオフィスに入居していた頃に比べて経費も2割程度安くなりました」
シェアオフィスは家具やサービスが充実している反面、利用人数が増えるとコストが上がりやすい側面があります。今回は、人員増加によるコスト上昇が背景にあったこと、加えて比較的賃料を抑えたオフィスに移転できたことで、家具をサブスクで導入しても全体の経費を抑えることができたとのことでした。
現在、同社はさらなる成長を続けており、すでに増床も考えたいほどだといいます。
「オフィス環境が大切なのは理解していても、そこへかけられるコストや時間は限られています。サブスクでこのスピード感で対応してくれるのは本当に便利で、移転を控える知り合いの経営者みんなにも紹介しています。今後増床する際にも、ぜひまたお願いしたいと思っています」と岩下氏は先を見据えます。
変化と成長を続けるベンチャー企業にとって、オフィスは完成させて終わりではありません。空間を柔軟にアップデートできる「サブスクリプション」という選択は、同社のさらなる飛躍を後押しする強力なインフラとなっています。
岩下 航大氏 プロフィール
株式会社サイバーリレーションズ代表。
2023年に知人と同社を起業し翌年法人化。全国の中小企業のDXを推進するマーケティングパートナーとしてWebマーケティング、SNS支援など多様なサービスを提供している。2026年に「福岡を代表する企業100選(2025–2026)」に選出された。
(取材・文:fittingbox編集部)
