手作りの熱気と妥協なきデザインを ー クリエイター魂が息づくemoleのオフィスづくり
「創造で挑戦できる世界へ」というビジョンを掲げ、1話3分のショートドラマアプリ「BUMP」を展開するemole株式会社。同社は、夢を持ったクリエイターとともに学び、実践し、世界に発信する環境を整えることで、エンターテインメントを通じた感動を生み出している気鋭のベンチャー企業です。
そのオフィス空間は、クリエイター自身が「自分たちが働く場所は自分たちで作る」という並々ならぬ熱量で、自らの手を動かして作り上げたこだわりのオフィスです。そして、その空間に当社からサブスクリプションで導入いただいたのが、フィンランド発の防音ブース「Framery(フラメリー)」でした。
私たちがお話を伺ったデザイナーの中村朱里氏は、「BUMP」に関わるデザイン全般を担当するほか、キービジュアルやSNSバナーの制作、そして社内広報に至るまで、ビジュアルコミュニケーションに関わるすべてを担っています。
今回は中村氏に、クリエイター魂が息づくオフィスづくりと、なぜ数あるブースの中からFrameryを選ばれたのかについて、現場のこだわりや想いとともにお伺いしました。

写真 中村氏
こだわり続けた「自分たちのオフィス空間」
オフィスに一歩足を踏み入れると、鮮やかなカラーが随所に散りばめられ、エネルギッシュな空気に包まれます。
中村氏「emoleのカラーはオレンジ味のある赤が基調です。サービスに関しては、オレンジからピンクのグラデーションカラーで、全体的にポップな明るい色にしているんです」
アーティスティックでありながらも温かい感覚が息づくこの空間は、プロの設計会社やクリエイティブ企業と協働しつつも、社員の皆様が自ら手を動かしたDIYの熱量が詰まったものです。そこには、創業期からの熱いストーリーがありました。
中村氏「私は大学在学時に、BUMP立ち上げ時のロゴ公募で選んでいただいたことがきっかけで入社しました。以前入居していたオフィスに移転したとき、『頑張ってみんなでDIYしよう』ということになったんです。社長から『かっこいいオフィスを創りたい。イメージはできているから、どうすれば実現できるか考えてみて』と任されるようになりました」
以前入居していたオフィスでは、芝生のゾーンを作ったり、木材で枠を組んで赤いコンテナのような会議室を作ったりと、試行錯誤しながら空間を作り上げていきました。その時の経験が「自分たちにもできる」という手応えにつながっています。
今回のオフィス移転でも、社長が頭に描くオフィスイメージを中村氏自身が形にし、設計会社に細かくディレクションしていったといいます。
中村氏「社長の描いたイメージを、BlenderでCGに起こしていきました。例えば、天井のくり抜き一つにしても、私がパスを描いて『こことここはこのぐらいの高さにして、ここに照明を入れたいです』など、設計会社の図面を見ながら一つ一つ要望を出させてもらったんです」
感性を活かし、かつ緻密に空間をデザインしていく様子が、その言葉の端々から伝わってきました。自分たちの働く空間にどこまでこだわり、おしゃれにできるか。プロに頼みきれない部分や予算の制限がある中で、今回選んだ手段がDIYでした。
中村氏「自分たちで机の脚も塗装しているんですよ。他にも、みんなで大型のパレットを組み立てて小上がりを作ったり、壁も塗装したり、結構パワープレイで作り上げた部分も多いですね」
一緒に創り上げるからこそ、かっこいいものができる
そこまで大きな労力をかけて「働く場所」にこだわる理由について伺うと、そこにはエンターテインメントを作るクリエイターとしての強い矜持が見えてきました。
中村氏「働く場所は、自分たちの理想を妥協なく追求するからこそ、本当にかっこいいものができると思っているんです。emoleでは、ショートドラマアプリ『BUMP』を通して、監督・脚本家・俳優など、さまざまなクリエイターが挑戦できる機会を広げていきたいと考えています。オフィスには、ドラマ制作やオーディションなどで様々なクリエイターの方も訪れます。最近では脚本家コミュニティの立ち上げや、ショートドラマの企画ワークショップなども行っていて、外部の方が集まる機会もどんどん増えているんですよね。
だからこそ、『このコミュニティに関わっていることが誇らしい』と思ってもらえるような体験を作りたいんです。オフィスもそのひとつとして、emoleのカルチャーやクリエイターファーストな姿勢が自然と伝わる場所であってほしいですね。
emoleのビジョンは『創造で挑戦できる世界へ』です。挑戦したい人たちが、もっと自由に挑戦できる場をつくっていきたいですし、オフィスもその一部だと思っています。」
妥協なき理想の追求から生まれる本物の環境こそが、クリエイターたちの誇りや新たな挑戦へと繋がっていく。その信念が、オフィスづくりの根底に流れています。
また、同社はワークスタイルも「基本全員出社」としています。その理由について尋ねると、日々のコミュニケーションの質という観点から語ってくださいました。
中村氏「全員が出社していることで、すごく仕事しやすいなっていう実感があります。テキストでは伝えづらいニュアンスの相談も、リアルなコミュニケーションであれば時間もかからず相談しやすいですね」
自分たちのこだわりを詰め込んだ環境で、日々顔を合わせながらドラマ作りに挑む。そこからはメンバーへの良い影響も感じられるようです。
中村氏「移転してからインターン生もかなり増えましたが、日々熱心に頑張ってくれていますね。居心地の良い空間になったかなと思っています」
こだわりの空間に選ばれた、フィンランド発の「Framery」
クリエイターたちの手と熱量で作り込まれた同社のオフィス。
自分たちの手で空間を作り上げることにこだわってきた同社が、なぜ防音ブースをサブスク導入し、しかも数あるメーカーの中からFrameryを選んだのでしょうか。その理由を尋ねてみると、中村氏からシンプルな答えが返ってきました。
中村氏「やっぱり、一番の理由は『かっこいいから』です。見た目のインパクトがすごく大きかったですね。私たちのオフィスはそこまで広くなく、オフィスの真ん中に配置することになるからこそ、デザイン性が非常に重要でした。Frameryは両面ガラス張りなので、圧迫感も少ないですよね」
しかし、オフィスづくりで検討すべきことはデザインだけではありません。どのように予算面をクリアしたのか、率直な疑問をぶつけてみました。中村氏ご自身も最初は少し心配されていたそうですが、それも一挙に覆ったといいます。
中村氏「社長も写真を見た瞬間に『これしかないよね』と、意見が一致しました。サブスクリプションの仕組みも後押しになりました」
想像を超える機能性が、働く空間をアップデートしていく
デザインに惚れ込んで、実物を見る前に導入を決められたというFrameryですが、実際に使い始めてからの機能面での評価についても伺ってみました。
中村氏「実は、導入前に実物を見ていないんです。でも『これなら大丈夫』という確信がありました。実際に導入してみると『めちゃくちゃ防音するじゃん!』と改めて驚きました。導入して間もない頃は社員がずっと使い続けて、取り合いみたいになっていましたね」
ショートドラマの制作という業務の性質上、オフィスでは衣装合わせや脚本の読み合わせなど、ドラマ制作に関わる打ち合わせが頻繁に行われます。そのため、会議室が不足するという問題を抱えていたそうです。
中村氏「ドラマ制作に関わる打ち合わせはメインの会議室やスタジオを利用するのですが、それによって会議室が埋まってしまうことも多く、社内会議を行う場所が不足しがちでした。そこで、社内メンバー同士の打ち合わせやオンライン会議ではFrameryを活用しています。執務室内でも音漏れを気にせず利用できるため、重要な会議でも安心して使用できていますね」
会議スペースが限られる中で、高い防音性を持つFrameryが社内のコミュニケーションを支える重要な会議室として、大きな役割を担っているようです。中村氏に、将来のオフィス拡大についても熱く語っていただきました。
中村氏「もっと席を増やしつつ、カウンターや芝生ゾーンのようなリラックススペースも絶対作りたい。そんな強い思いもあります。オフィスを拡大した時は、いろいろな人が集まってコミュニケーションできるエリアを充実させられたらいいなと思っています。壁を作るのではなくブースで仕切るのも自由でいいかもしれませんね」
Frameryのような可変性のある家具で空間の機能を補うことで、オフィスはもっと自由になれるはず。そんな期待も感じさせます。
最後に
今回の取材を通して、emoleの「クリエイティブへの飽くなき情熱」と、「妥協しない空間づくりへのこだわり」を肌で感じることができました。自分たちの手でスプレー塗装をし、重いパレットを運び上げて作り上げた熱気あふれるオフィスと、そこに調和するFrameryの姿。
ベンチャー企業ならではの熱量と普遍的な機能性が共存するこの空間から、これからも多くの感動的なエンターテインメントが生み出されていくのだと確信しています。
中村朱里氏 プロフィール
emole株式会社 デザイナー
大学在学中、BUMPのロゴ公募への応募をきっかけにemoleに関わり始め、2年間のデザイナーインターンを経て2024年入社。ショートドラマアプリ「BUMP」に関わるビジュアル制作や、ブランドクリエイティブなど幅広くデザイン領域に関わっている。
(取材・文:fittingbox編集部)
