創造的なオフィスが生むスタートアップ企業の未来
「クリエイティブな場所で働くと、よりインパクトのある新しいアイデアが生まれると思っています。メンバーにはできるだけクリエイティブな環境でパフォーマンスを発揮してほしいですし、私自身もそういう場所で働きたいという気持ちが強いです。」
そう語るのは、株式会社PoliPoliの代表取締役/CEOの伊藤 和真(いとう・かずま)さん。
株式会社PoliPoliは、政策共創プラットフォームを開発・運営している注目のスタートアップ企業で、伊藤さんは「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」にも選出されている若き企業家です。
現代のスタートアップ企業では、柔軟でクリエイティブな発想が求められることが多く、その発想を支える環境づくりにも大きな関心が寄せられています。しかし、「クリエイティブな環境」とは実際どのようなものなのでしょうか?
今回は、独自のクリエイティブな思考と情熱を企業に反映させ、スタートアップの成長を牽引する伊藤さんに、オフィスデザインやファシリティへのこだわり、そしてfittingboxのサービスである、オフィス家具サブスクリプションがもたらす効果について伺いました。
■新しいオフィスの魅力とコミュニケーションの価値
今回、シェアオフィスMIDORI.so※内でオフィス移転されていますが、そのきっかけや理由を教えてください。
※MIDORI.so は、ビジネスとクリエイティブが混じり合う「良質なカオス」をテーマに、未来の働き方を実現するシェアオフィスです。中目黒、渋谷、永田町、馬喰横山に直営店を展開し、多様なバックグラウンドを持つクリエイティブな個人や企業が利用しています。fittingboxも家具を納入しています。⇒納入事例はこちら |
伊藤さん:当社は、政治や行政に関わるサービスを提供しているため、このエリア(永田町)にオフィスを構えることは必須条件でした。その中でもMIDORI.soは、雰囲気やカルチャーがしっかりと根付いているところが好きで、2022年から入居しています。当初は6畳ほどの部屋でしたが、そこから2回、メンバーの増加に伴い、MIDORI.so内でオフィス移転をしています。弊社メンバーにはMIDORI.soのファンが多く、『ここから移りたくない』という声をよく耳にします。
具体的に、MIDORI.soのどのような点がカルチャーにつながっているのでしょうか?
伊藤さん:まず、インテリアを含めた空間づくりに対するこだわりを随所で感じます。それに加えて、ここにはスタートアップから大企業まで様々なバックグランドの方たちが集まっているんです。館内にあるキッチンスペースやご飯屋さんなど、新しい出会いがある場所なんですよね。お互いのビジネスの話だけでなく、世の中で起きている出来事や趣味の話などを語り合う。まさに「働く」と「生きる」が混ざり合うような状況を創っていて、それが大きな魅力の一つになっています。
伊藤さんはコミュニティ作りも意識されていると伺いましたが、そのあたりはいかがでしょうか?
昔からの友人や会社のメンバーばかりと会っていると、どうしても視野が狭くなり、フィルターバブル的になってしまうんですけど、MIDORI.soでは偶然の出会いや何気ない会話から交流が生まれるので、良い刺激になります。そういった多様性が、このMIDORI.soという小さな社会を形成していると感じています。
■クリエイティブが仕事に与える影響
仕事において、クリエイティブな発想やその重要性について、どのように考えていますか?
伊藤さん:自分でゼロから1を生み出すことは、非常に価値のあることです。クリエイティブとは、新しいことを始めることだけでなく、インパクトがあるかどうかが大事だと思うんです。
ビジネスでも、新しい視点で社会に大きな影響を与えるものこそがクリエイティブ。これが僕にとってのクリエイティブの定義です。
PoliPoliを創業し事業を展開していく中で悩みは尽きませんが、ここにいる仲間たちとゼロからサービスやプロダクトを作りだすということは、とてもリアルで素晴らしい体験だと毎日噛み締めながら仕事と向き合っています。
そのクリエイティブな発想を引き出すための環境づくりについて、どのように考えていますか?
伊藤さん:やはり対面で会って話す場が重要だと感じています。オンラインは効率化には向いていますが、雑談や飲み会のような場があってこそ、クリエイティブな発想が出てくると思います。何気ない会話からひらめきや、新しい視点を得ることが多いですね。オンラインで迅速に意思決定を進める一方、オフラインの場でお互い顔を合わせながら深い話ができる、ハイブリッドな環境が理想的だと考えています。
■文化やエンタメへの関心
伊藤さんはカルチャーやエンタメにも深い関心をお持ちだとか。
伊藤さん:はい、僕は漫画や音楽、映画も大好きです。『経済は文化のしもべ』という言葉があるように、文化があってこそ経済が動くと思っています。
休みが取れると、その日は一日中漫画を読んだり、音楽を聴いたりして過ごすこともあります。特にジャズが好きで、レコードを集めたり、過去にはニューヨークにある伝説のジャズクラブ、『ヴィレッジ・ヴァンガード』に足を運んで、その歴史を学んだりもしました。こうしたカルチャーに触れることで、五感が刺激され、新たなアイデアが生まれるなど仕事にも良い影響があると実感しています。
■fittingbox導入の感想とスタートアップが抱える課題
fittingboxのオフィス家具サブスクリプションサービスを導入いただいてから、感じられた効果や印象について教えてください。
伊藤さん:めちゃくちゃ良いですね!実は、移転前のオフィスを内覧した時に、fittingboxの家具が事前に配置されていたおかげで、『こうした働き方ができる』『ここで働きたい』というイメージが湧いて、その場で移転を決めたんです。他の企業さんに取られる前に即決できました。
スタートアップは急成長するので、社員数が毎年倍々に増えることもあります。そうした変化に対応するため、オフィス規模やレイアウトを柔軟に変えていく必要があります。fittingboxのサービスは、契約期間を変えることができ、家具の配置換えも簡単にできるので、成長途上のスタートアップにはぴったりです。
■オフィス環境の充実と企業カルチャー・人材採用への影響
オフィス環境が変わったことで、企業カルチャーにも影響がありましたか?
伊藤さん:そうですね。以前はオフィスが手狭で、気軽にミーティングするスペースもなく、雑談スペースもありませんでした。しかし、今は広々とした空間で、メンバー同士がすぐに連携できるようになりました。
一方で、一人で作業に集中したいときや、電話、社外の方とのオンラインミーティング用の空間づくりも今回叶いました。オフィス内にブースを7箇所設置し、積極的に利用しています。
壁に絵やアートを飾ったり、秘密基地のような雰囲気を演出したりして、スタートアップらしいクリエイティブな場を作り上げています。こうした環境の変化が、社員のモチベーションや企業カルチャーに良い影響を与えていると感じます。
人材採用において、オフィス環境の変化はどのような影響を及ぼしていますか?
私たちが取り組んでいるのは、新しい政治・行政の仕組みをつくるという大きなミッションです。そのための優秀な人材の採用に、オフィス環境の向上が採用活動にもプラスになります。『イケてるオフィスで働きたい』と思う人は多いですし、そうした期待に応えたいと考えています。
■まとめ
今回のインタビューを通じて、伊藤さんのクリエイティブな考え方が企業全体に深く根付いていることを強く感じました。異なるカルチャーやアイデアが集まることで、新たな革新が生まれ、それがビジネスの成長につながっています。
また、スタートアップの急成長や変化に柔軟に対応できるfittingboxの家具サブスクリプションサービスが、デザイン性と機能性を兼ね備え、企業の成長をサポートできていることも印象的でした。クリエイティブなオフィス環境とは、単なるおしゃれな空間以上のもので、企業のビジョンや価値観を反映し、働く人々が思い切り力を発揮できる場所です。
スタートアップ企業の皆さまも、オフィス環境の最適化、新たな可能性を切り開いてみてはいかがでしょうか。fittingboxは、皆さまの成長をサポートいたします。ぜひ一度、ご相談ください。
伊藤 和真(いとう・かずま)
PoliPoli代表取締役/CEO
1998年生まれ、愛知県出身。慶應義塾大学卒業。
大学進学後、俳句SNSアプリ『俳句てふてふ』を開発し、毎日新聞社に事業売却。18歳当時、2017年の衆院選で政治・行政と人々の距離が遠いという課題を感じ、2018年株式会社PoliPoliを設立。政策共創プラットフォーム『PoliPoli』『PoliPoli Gov』を開発・運営。その他、経済産業省の審議会で史上最年少の有識者として登壇(当時23歳)、総務省の有識者委員をつとめる。
株式会社PoliPoli コーポレートサイト
https://www.polipoli.work/