【Framery Six 日本初公開】最新フォンブースイベントレポート|働き方改革に効く防音ブースとは

オフィスの「音」問題
オープンオフィスの広がりにより、職場のコミュニケーションは活発化する一方、周囲の音による集中力低下や情報漏洩リスクは依然として課題といえます。
こうした中、またたく間に普及したのがフォンブースです。個人の集中作業やWEB会議に加え、従来の会議室に代わる空間としての活用も広がっています。
働き方の多様化や効率的なオフィス設計が求められる今、フォンブースは柔軟なオフィスづくりを支える重要なツールとなりつつあります。

Framery新作発表イベントを開催──日本初上陸の「Framery Six」に注目
こうした背景の中、2025年5月28日、インターオフィスとFramery(フラメリー)社の共催により新作フォンブース発表イベントが開催されました。会場はインターオフィスが運営するインテリアショップ『MAARKETトーキョー』。建築・インテリア業界の関係者や企業の総務担当者など、多くのプロフェッショナルが来場しました。
Frameryは、フィンランド生まれの防音ブースブランド。2010年に設立されたフォンブースのパイオニアが今回発表したのは、ハイブリッドワークの普及を受け開発が進んだ「Smart Pod(スマートポッド)」シリーズ。Frameryの初期モデルと比べて居室空間が広くなり、空調・照明の機能もアップグレード。快適性が大きく向上しました。
特に注目を集めたのが、日本初公開の「Framery Six(フラメリーシックス)」。4-5人がゆったり着座できる広さで、長時間の利用にも最適。従来の会議室に代わる新たな選択肢として期待されています。

Frameryの進化を語る──Lasse Karvinen氏のプレゼンテーション
イベントのハイライトは、Framery本国から来日した営業責任者・Lasse Karvinen(ラッセ・カーヴィネン)氏によるプレゼンテーション。彼は「15年前には存在しなかったフォンブース市場が、Framery製品によって創出され、今や世界的なカテゴリーへと成長した」と、自社のイノベーションの軌跡を紹介しました。
現在Frameryは世界101ヵ国・10,000社以上に導入され、『Forbes 100』企業のうち約70%に採用されています。その導入実績は、質の高い空間がグローバルで必要とされている証といえるでしょう。
プレゼンでは、会議室の“非効率性”にも言及されました。ある調査によると、会議室の定員に関わらず、平均使用人数はわずか1.93人という結果に。広すぎる会議室が無駄に占有されている状況は、全世界共通の課題です。
また、ビジネスパーソンは1日の約3分の1を会議的な活動に費やしているというデータも紹介され、「フォンブースには遮音性だけでなく、長時間快適に過ごせる空間性が求められている」と強調。Frameryの新モデルはそのニーズに応え、「静けさ」「快適さ」「スマートさ」が調和する、知的なワークプレイスインフラとしての完成度を備えています。

Framery Six/One Compactを体験!来場者のリアルな声
会場では全ての実機が揃い、その実力を肌で感じられる場となりました。中でも多くの関心を集めたのが、日本初披露の「Framery Six」。室内に足を踏み入れると、外部の音が遮断され、会議室とはまた異なる「静けさの中でチームが一体となる」感覚を体感できます。
来場者の声:
「囲われることで一体感を感じた。同じテーブルと椅子が外にあっても、同じようなチーム感は生まれない。話がまとまりやすくなりそう。」
― 設計事務所O・K様
「程よい広さで、知らない人と入っても全然ストレスを感じませんでした 。」
― デザイン事務所N様
また、Framery Oneよりも一回り小さくなったFramery One Compactを体験された方からは、「限られたスペースで複数台導入するならこれが最適」「必要な機能はすべて揃っていて無駄がない」との声が。
使用目的や環境に応じたラインアップの多様さも魅力の一つとして実感されていました。

Frameryが描く、これからのオフィス
働き方が多様化する中、会議室問題や音問題は今後も避けては通れない課題のひとつです。Frameryのフォンブースは単なる防音設備にとどまらず、快適かつ効率的なオフィスづくりのソリューションとして、そして働く人の力を引き出す“場”としての価値を提供する存在です。
今後、Frameryの製品展開とともに、「音」と「空間」から働く環境を見直す動きが、より多くの企業で加速していくことが期待されます。
